数字を見る職業って、基本的に前向きにならない。通常数字は過去の結果だから。将来展望はたいがい間違う。特に人口統計は…(ま、作っているってのもありそうだけど)。会計の仕事って、基本的に数字をまとめること。
しかし、それで前を見られる気がして、つい、この方向で行きましょう…なんていったりしている。TVCMでやっている人って、きっとそういうことをいっているような雰囲気を作っているのでしょうね…
でも、一寸先は闇。その闇をできる経営者の人は、数歩先を見て歩いている。時々、凄く前を見られる人がいるが、そういう人は世の中を変えるか、みんなが付いてこないでポシャッチャウか、捕まっちゃう。でも、多くは、数歩先すら見ない。(これは、20/80の法則だろうな〜。)
で、私たちの商売は、数字という後付のものを扱ってるのだが、それでも、前を向いている経営者と話をしないといけない。というか、多くの経営者が、会計の専門家や会計部門を煙たがるのは、要するに自分が前を向いているのに、後ろを向いて話をするからだ。
大竹慎一さんなんて、はっきり数字が読めない経営者はだめだ、と言い切っている(表現はちょっと違うけどね…「勝つ企業の条件」日本経営合理化協会;ま、彼は頭が良いからかも…)が、そういう企業は多くない(だから、そういう企業は勝てるのだ)。
で、私達はどうしたらいいかというと、話すとき社長の横にいてはいけない。だって、すれ違う人みたいな位置関係になるから、スパイの耳打ちみたいになっちゃう。
だとすれば、机の前に座るような形にしないといけない。
つまり、後ろ向きに社長と対峙しないといけないのだ。
そのためにはどうしたらいい? 数字は後ろ向きで、それを使ってしか、話ができないとすると…
そのためには、数字を鳥瞰するか、俯瞰するか、要するに遠くから見ればいい。
遠くから見るってことは、先を見るってことと違う。
その企業の位置関係を見るってことだ。
それは、経営指標を見比べるってことに似ているが、平均化された、指標では、“その企業”の生きた姿は見えてこない。だから、多くの経営者に当たって、社長が数字をどのように体現しているか、「感じた上で」数字を見ることが必要なのだ。
私たちの役割は、そういった感覚をどうやって伝えていけるかにかかっているのではないだろうか?
数字は数字として…
それを鍛えるために、どうしたらいいか…センスを磨くしかない…
センスはどうやって、磨けばいいのか?
この辺からは神学論争の領域に近い…